伊藤大海の不調の理由を試合をちょこっとづつ見返して考えると、フォーム的にはソフトバンク戦まではWBCのときと同じ。内容的には悪く無いし、ソフトバンク戦は7回に捕まったがこれはスタミナ切れが理由として大きいように思った。
WBCではずっと中継ぎでの調整だったし、シーズンで先発として長く投げる準備はまだ足りないし、投げ方も中継ぎはフルパワーを出す形でそれを先発でやると、長く投げるのは難しい。それが理由で7回に捕まったのではと思った。
個人的に伊藤らしさが消え始めたのがその次のロッテ戦からに思う。フォームから力感が消えたし、多分長く投げるために省エネ投法をしようとしたのではと思った。結果的に速いイニングに捕まり、試合を作ることができず。
そして昨日の試合では今年初めて二段モーションでの投球。結果はいわずもがなでこのフォームのブレ方が今の不調の一番の理由に思った。上沢の時もいったがフォームを変えるというのはシーズン中は特にリスクは大きいので、コーチと相談しながら慎重に進めないといけないが、それができていたのかというのは疑問が残る。
繰り返しになるが伊藤の投球が狂い始めたのはロッテ戦からだと個人的には思うから、長いイニングを投げるのはむずかしいかもしれないがWBCのときのフォームでパワーピッチングを初回からするか、去年の二段モーションに戻すなら戻すで一貫してやるか。どっちつかずというのは一番よくないことなので、コーチとしっかり話し合ってフォームに関してはやってほしいと思う。
ロッテ戦での省エネスタイルはただクオリティが落ちて、打たれてしまっていただけなので長いイニングを投げることは逆にできない。
