ノーコンテスト裁定の感想続き

今日の会見で当然のように再戦が浮上したがそういう興行論はあえて置いといてまた一素人なりの競技論で語ってみたいと思う。菊田はあの三崎の蹴りが反則になるならば、立ち上がり際の蹴りは今後全て反則になってしまい、端的にいえば緊張感が失われ試合がつまらなくなってしまうと語っていた。

それは確かにそうかもしれないが、今回のやれんのかのルールは、凄くおおまかに分けたなら、グラウンドでの頭部への蹴りに対するルール認識は、修斗、HERO’S(海外でいえばUFCも?)に近いものだと思う。あの立ち上がり際のキックが許されるプロモーションは旧PRIDEとパンクラスなどのようにグラウンドの蹴り(パンクラスはグラウンドの膝は禁止)が認められるルールの試合に限られるものだと自分は思う。なんとなく菊田のグラウンドへの蹴りに対する意識や主張は菊田自身がパンクラスと旧PRIDEを主戦場にしてきたことによるものから来ている気がする。

今回のやれんのかにおけるグラウンド状態への蹴りへのルール設定は、修斗やHERO’Sのものに近いわけだし、あの三崎の蹴りは厳密に言えばやっぱり反則に近い行為だったと自分は思う。グラウンド状態への蹴りを禁止にするというルール設定にする以上、三崎の立ち上がり際の蹴りは反則行為として扱ったほうが、今後のためには凄くわかりやすい事例の一つになったと思う。個人的好みだけいえば、グラウンドの蹴りは禁止じゃないほうが試合はスリリングになっておもしろいしそっちのほうがいいとは思うが、いわゆるマス、一般大衆に総合を広めるにはやはりバイオレンスな印象の強いグラウンドの蹴りは禁止にしたほうが自分はいいと思う。

FEGvsGRABAKA?

グラウンドの蹴りについてはそれくらいにして、今回の裁定を受けて菊田はブログで、凄く残念だったと語っているし(暗にどこから圧力が掛かったんではないかともとれる発言も)谷川氏は反則問題ではなく、三崎の戦極参戦に関して、三崎以上に三崎が所属するグラバカ批判(イコールグラバカの大将菊田批判に近い?)とも取れる発言もしている。三崎秋山問題に比べれば凄く小さな火種というか誰も見向きもしないものだと思うが、凄く地味なレベルでのFEGvsグラバカという流れもできつつあるのかもしれない。グラバカは、あれだけ結果を残しても、いまだに地味な集団というように自分には写ってしまうのだが、さすがにそろそろ、世間レベルで注目されるチームになりつつあるのだろうか。桜庭も対戦うんぬんという意味ではないが、三崎のことをインタビューで初めて名前を挙げていたし。