金原引退表明

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20070318-00000017-spnavi-fight.html

この日のパンラクス後楽園大会のメーンでパンクラス期待のホープ・川村を相手に真っ向から打撃戦を展開し、「倒せるかなって感触があったんだけどね」と3R序盤では逆転KO劇も予感させるカウンターも打ち込んだが、最後は川村の強振に力尽き、ノックアウト負け。リングを下りずに、何か吹っ切れたような表情でマイクを手に持つと、場内が騒然となる突然の引退宣言を行ったのだった。
                  (中略)
「肉体的にはまだやれると思いますし、戦うことは好きです。でも、以前のように試合前は楽しみな気持ちにはならず、憂鬱になるというか、不安な気持ちが強く出るようになってしまっていた。リングに上がれば大丈夫なんですが、気持ちを作るのが難しくなっていましたね。正直、これではダメだなと感じていましたし、ここ2〜3試合は引退ということをずっと思っていた」 「自分はU.W.F.から始まっているし、U系最後の団体だからパンクラスで引退したいという思いはありますね。最後はやっぱりパンクラスのチャンピオンの近藤(有己)選手とやりたいですね。とにかく悔いが残らないように、完全燃焼したい」

リングス活動休止以降、プライドに舞台を移したが、金原の体格でプライド93キロ級戦線で戦うことは、無理があり(同じリングス出身田村なんかと違い超強豪ばかりが相手)、苦戦を強いられた。以降は定期的なオファーも無く、近藤との試合でパンクラス初参戦を果たすが、パンクラスの状況、選手層的に定期的なオファーはパンクラスでも無く、たまに呼ばれるという感じだった。ヘビー級Tにオファーされ、絞っていた体(HERO’S85キロ級に照準を絞ってたと思われる)を急遽体重を増やし、下限のリミットぎりぎりまで体重を戻して、試合もした。そういう状況では新興団体MARSのオファーで出場するのも仕方無しのところはあった。

最近は近藤戦以外はモチベーションがうまく作れない状況が続いていたが、この試合環境ではしょうがないと思う。最後のチャンスということで、勝てばタイトルマッチに繋がる川村との試合だったが、結果KO負けしてしまった。確かに年齢的なものを考えるとここからもう一度モチベーションを作るのは難しい。引退表明も仕方ないか。最後の場所、相手にパンクラス近藤有己を指名したが、近藤の怪我明けの復帰戦で組まれることになるのか。

たられば論になるが、金原が最後まで身を粉にして、戦ったリングス。そこの代表が今はSVの座についているHERO’S。なぜここでは定期的なオファーが無かったのか?一度HERO’S韓国大会に呼ばれただけなのは不可解。リングスを途中で離れた山本が定期的に呼ばれていたのに、金原は放って置かれた感が。金魚当てても光れない桜庭が、85キロ級のエースに座ってるが、金原もプレイボーイクラスで無くても、クラウスレイ、スミルノバス、ニュートン、金、あるいは他の日本人選手と組めば、いい試合をしたと思うので、そういうチャンスに恵まれなかったのが、残念だった。HERO’Sで定期的にチャンスがあったなら、モチベーションももう少し保ててたかもしれないし。