2007開幕戦感想

モーvsミンス
モーがミンスの組み付きをまったく許さず完勝したが、総合でそこそこキャリア積んできたミンスが、総合の経験のほとんど無いモーに何もできずに負けたのは残念だった。

高谷vsジダ
ジダはどこかで見たことある選手だと思ったら、SBで宍戸と対戦したのを見た記憶がある。そのときは宍戸が序盤戦はジダの勢いを凌ぐのに専念するほどだった。後半は宍戸がスタミナで優位に運んだが。これを見る限り高谷は序盤からジダと真っ向打ち合いすべきでは無かったかなと思った。高谷の性格的に勝ち負けより、真っ向喧嘩勝負が第一なら、しょうがないけど。しかしジダはHERO’Sミドル級戦線で暴れそう。

シャオリンvs上山
10年一本負けしてないらしい上山を秒殺で一本勝ちするとは、シャオリンの力は予想以上だった。以前はグラウンドでのコントロール力のほうが際立ってた印象があるが、極めの力が格段に上がっていた。HERO’Sデビュー戦といっても、日本での70キロの試合には慣れている点はよかったと思う。一時プライド73キロ級参戦が噂されたが、70キロ級で戦うほうが、シャオリンにはいいと思うので、HERO’S参戦がうまくいってよかったなと思う。

柴田vs山本
向かい合ったときは柴田厳しいかな?と思って、山本の打撃も結構きつかったので、柴田大丈夫かな?と思った瞬間山本は倒れていた。自分の直感とは逆の展開だった。なかなか緊迫感を感じる展開だったので、もう少し山本に頑張ってもらって、長い展開も見たかった。柴田はデビュー戦としてはこれ以上無い内容だが、出会い頭が当たって勝った分実力、技術的なものはよくわからなかった。スター性は感じるので、85キロ級でどこまでいけるかは楽しみだ。

マヌーフvs高橋
高橋はうまく距離も取れてたし、タックルのタイミングもよかったと思う。先にいいパンチを入れたのも高橋だったし。ただフィジカルの差がありすぎた。高橋は85キロ級も視野に入れてるようだが、今の年齢考えると、その階級で最後の勝負を掛けてほしいなと思う。最近の高橋の試合の中では動きが一番よかったと思うし。マヌーフ以外のHERO’Sの85キロの選手と試合すればおもしろい試合はするんじゃないかと思った。しかしマヌーフがヌルヌルを使ってきたのは凄く凄く残念だ。

桜庭対プレイボーイ
プレイボーイの下からのパンチは強烈で、それだけで桜庭の顔面がかなり腫れてしまうほどだった。桜庭の動きは秋山戦から二ヶ月なのでさすがにいいものでは無かった。結果、内容に関してはプレイボーイが、金魚なので特に感想は無いが、まあ綺麗に勝ったのは桜庭とHERO’Sにとってはよかったと思う。

宮田和幸vsブラックマンバ
マンバの差し合いからの膝が強烈だったが、レスリング力とフィジカルの強さを生かして宮田はうまくグラウンドに持ち込んでいた。北岡が絶賛するくらい宮田は極めも凄いらしいが、その片鱗が見えた試合だった。マンバは相変わらず首を取られやすいな(汗)。

宇野薫vsアリ・イブラヒム
イブラヒムは身体能力は凄いが、それだけだった。下からあそこまであっさり腕十字を許る技術レベルは、残念だった。

所vs安廣
所が総合素人の安廣を関節であっさり一本取ったが、それだけの試合だった。永田ならこんなカンタンな試合にはならなかったはずなので、流れたのはやはり残念。

序盤は凄く勢いを感じておもしろい大会だったが、イブラヒムがあっさり腕十字を許し、ダイジェストが挟まり、所vs総合素人と最後になぜか失速してしまった感じで終わってしまった。でも全体的にはいい大会だったと思うし、最後に所対永田で人気者vs地味ながら実力派の試合があって、ダイジェストが無かったら自分的には本当にいい大会になったんじゃないかと思う。そこがちょっと残念だったか。