感想

色々感想を書きます。まず郷野がKOされたことがショックだった。久しぶりに77キロに戻したということで、いい動きの郷野がまた見れるかと思ったけど、さすがに無理があったか。事前会見でこの短期間で完全に戻すのは無理があると自分でも語っていたのも事実だったが、その通りだったのかもしれない。

77キロのときのマッハ戦の動きを見直したらこの日とはスピード、切れが段違いだし、パンチに拘らず組み技と蹴り技をうまく混ぜて試合をしていたが、この日はパンチに拘ってしまう試合運びになってしまっていた。ただ奥野の前にでる圧力も凄かったし、リングも狭かったのでなかなか蹴りを使うのは難しそうだったが。

ここ数試合はKO負けが続いてるのでダメージの蓄積も大きそうなのは心配ではある。

あとDJは対前田吉郎になると凄く強い選手に見えるのに、それ以外の相手になるとそうでもなくなるのが不思議な気がする。あの強さを他の相手でも見せてくれるとうれしい。

試合以外で気になったのはやはり青木の解説だろうか。オブラートにほとんど包まない、解説っぷりだった。確かにうなずける部分は多いのだが、日本のMMA,選手に対してちょっとリスペクトが欠ける部分を感じてしまった。

例えば前田吉郎に対して、ビビアーノに負けた選手、外で勝てない選手という評価は正しいのだが、ことさらここで強調する必要は自分は感じない。青木が川尻と防衛戦やるときにメレンデスに完封負けしたことを強調したり、ワンエフシーで王者になっても、アルバレスに負けてるじゃないかというのを試合中にいうのと同じだと思うので。

北岡が中村を圧倒、完封したのは事実だが、北岡だって前の試合では北米では中堅クラスのウィルブルックスに完封負けしてるわけで、中村相手に完封勝ちしたからといって、その負けを払拭できたのかというと、自分はそうは思わないし。

前田をそう評価するなら北岡もそう評価しないと公平ではないかなと思った。青木もワンエフシーでいくら強さをみせつけても北米での負けを払拭できたとは思わないし。

自分のこの興行への感想は素直に凄く楽しめる興行だったと思う。でも青木的な視点(北米中心的な視点?)で評価するなら、強さを見せ付けて王者になった北岡もウィルブルックスに完敗したことを払拭できたわけではないとも思う。

青木もワンエフシーで強さを見せ付けて王者になったからといって、アルバレスやメレンデスに完敗したことを払拭できてはいない。ある種構造は似ているんじゃないかとも思う。

なにがいいたいかまたわからなくなってきたけど、日本のMMAを素直に楽しんでしまうか、現在MMAの中心である北米と比較して、うーんって思ってしまうのか。捉え方次第で感想も変わってしまうのかなと思った。