近藤vs山宮

前にダイジェストの感想を書いたが、スカイAでフルのものを見たので、改めて感想を。近藤の動き自体はいわれてるほど悪くはないと自分は感じた。山宮の回って距離を取る戦法に対して、近藤は今まで見せたことの無かったサイドのステップで圧力を掛けて詰める戦法も見せていたし、以前同じ戦法で苦戦したレノグ戦、郷野戦とは違う試合運びをしていたように思う。近藤がもし勝ちに徹するなら、遠い間合いからのキックと、サイドステップを使いつつ圧力を掛けて、山宮がパンチを出してきたときに相打ちのタイミングの右のショートパンチを狙う戦法だけでいけばよかったと思う。

ただそれに徹すると今回の試合内容以上に、地味な盛り上がりの無い試合になってしまったかもしれない。となると圧力を掛けるだけではなく近藤はカウンターを貰うリスクを背負った上で飛び込んで、試合を動かさざるを得ない。結局そこで何度かカウンターを食らいポイントを稼がれて判定で敗れてしまうことになってしまうのだが。青木vsカルバンの時もそうだが、試合を動かすリスクを相手に背負わせてカウンターを狙う戦術というのは、やったもん勝ち、そういう戦術を選んだもん勝ちのように思えてやっぱり好きにはなれない。

近藤に話を戻すと動き自体は自分はいいと思っている。立ち方、バランスの取り方、細かい距離感などは悪いときに比較すればかなり改善されている。近藤の一番の問題は何度も書いているがコンディションにある。日本で練習すると、体が緩くなってしまい結果スピードやパワーがいいときに比較して落ちてしまっている。ただジョシュとの3週間の練習で一時的にコンディションが改善されたこともあった。だからしっかりコンディションを作り直すならジョシュの元に3週間といわず、6週間以上置いてくるか、日本でなら試合前の6週間くらいはコーチをつけて徹底的にフィジカルの部分を追い込んでコンディションを上げた上で、試合前一ヶ月くらいはそのコンディションで今の動きが出来るように調整していくような練習方法に変えてほしい。