旗揚げ戦感想

朴光哲vsヨアキム・ハンセン
個人的にはおもしろい内容だったと思う。ハンセンは立ち技の防御がちょっと危なっかしい。サウスポースタイルの選手はブロックより、バックステップとヘッドスリップを併用するスタイルのほうがいいんじゃないだろうか?思いっきり知ったかぶりの発想だが。まあ全体的には地力の差が出てた試合には思えるが、勝ったハンセンも課題がちょっと残ったかな?とも思えた。

ミノワマンvs野球選手
もう無差別級路線でも異種格闘技でも無い異種スポーツ対決。バラエティ番組の域に達してきた感も。

桜井・マッハ・速人vs門馬秀貴
まずテレビ放送されたことに驚いた。ライト級GPの試合が後に大幅カット三連発される予兆だったのか。もうちょっとマッハがてこずるかなと思っていたら門馬は予想以上に何も出来なかった。やはり準備期間が足りなかったか?マッハは大きくアピールする勝利なので、マッハを軸にDREAMウェルター級を動かしていくとして、やっぱり次は強豪と呼ばれる外人選手との絡みが見たい。といってもこの階級はアメリカがほぼ独占しているのも事実だが、いい相手がいるだろうか。

川尻達也vsブラック・マンバ
マンバを応援していて、かなり頑張ったとは思うが、川尻のパワーと押さえ込みにやはり苦しんでしまった。ただマンバはまだ伸びしろがある選手だと思うので次の試合に期待したい。川尻はマンバの対応力が上がった分苦戦したがやっぱり地力はある選手だと思う。青木より個人的には強いと思っているのだが、いまいちはじけらない印象が。次でどうなるか。

アンドレ・ジダvsエディ・アルバレス
立ち技での当て勘ではジダが優り打撃戦では優位に立っていたが、パワーとグラップリング力にはアルバレスに分があった感じ。アルバレスは台風の目になれるか?ちょっと立ち技の防御が危なっかしいかなとは思ったが。ジダはフィジカルとグラップリングをもう一段階引き上げる必要があるかなと思う。

石田光洋vsチョン・プギョン
もしかしたら噛み合うかなと思ったが、やっぱりいつもの塩漬け判定勝ちだったようだ。プギョンは下の階級がベストかなとも思った。

宮田和之vsルイス・ブスカペ
宮田はいったん下になるといつも極められていたけど、柔術家とはいえ塩漬け判定が多いブスカペなら判定まで持っていけるかなと思ったら、一本負けしてしまったようだ。さすがにこれだけ一本負けが続くと、次の試合への期待感が薄れていくがここから這い上がることはできるか。ブスカペは宮田が相手だから一本勝ちできただけで、他の選手とやると塩漬け試合を量産するような気がしているが、どうなんだろうか?ブスカペみたいな選手が勝ちあがってプロモーターと、DREAMファン(プライドファン?)が歯軋りする展開もある意味ではおもしろいが。やっぱりこの選手はDREAEのファン、プロモーター的には呼ばないほうが良かった気がする。

永田克彦vsアルトゥール・ウマハノフ
さすがにあの短さではどういう内容か判断しづらい。ウマハノフはなんか技術が我流という感じ見えるので、ウェイトコントロール含めたフィジカル面、総合も最新の技術を学べる環境に置かないと、中堅で終わりかねない気がする。ナチュラルな瞬発力などは、感じるので環境が変わればトップクラスにいく可能性は十分あるとは思うが。永田は、どんな感じだったんだろうか?ウマハノフを完封したなら、昇侍を除けば日本人選手は苦戦しているのでそれなりに評価できるような気もするが。

青木真也vsJ.Z.カルバン
ほとんどお互い触ることも無く終わったような試合に思えたが、お互いの攻撃は一発で終わらすものがあるので慎重にならざるを得ないのは確かだが。あの結末はやっぱり残念だった。

ミルコ・クロコップvs水野達也
水野には結構期待していたので、KO負けは残念だった。まあ結果論だがミルコクラスの相手をするならちゃんとキャリアを積んで階段を上がってからしないと事故とか大怪我につながりかねない。水野は今回怪我とかしてないことを祈りたい。運営側を後だしジャンケンで責める形になってしまうが、ミルコクラスの選手、それも打撃系の選手の相手にぽっと出の選手を当てるのは今回で最後にしてもらいたい。ミルコもこういう試合はこれで最後にしてほしい。ミルコに関して興味有るのはシュルトとやるのか、やらないのかだけ。十中八九このカードは組まれないだろうが、シュルトにはミルコに「俺とやらないか(笑)?」と挑発してほしい。それ以外のカードはあんまり興味が無い。

全体的な評価という意味ではおもしろい大会だったと自分は思う。というか地上波見るだけならHERO'S中継がちょっとパワーアップしたくらいな印象もあるが。煽りに関しては立木さんで無いと、あんなもんなんじゃないの?という感じ。よそのものと比較するなら立木さん抜きの煽りで初めて比較できると自分は思ってるのだが、比較した場合どんな評価がされるんだろうか。

あとチケットの料金設定はちょっと無謀な気もする。基本武士道クラスの興行なので、それで隆盛時のプライドと同じ設定というのはいかがなものか。それが動員で苦しんだといわれる原因なのではないだろうか。ミドル級GPに関しては桜庭が欠場決定してしまい、残念だ。噂では桜庭が近藤とやるんでは?なんてのもあったし、煽りVに一時パンクラスの映像が使えないなんて聞いてたが今回使ってたのも近藤ミドル級GP参戦か?なんてちょっと期待したが、現実的に考えるとやっぱり難しいのだろう。ただ桜庭はグランプリに参戦しないけどワンマッチはやるようなので、そこで話題性のある相手。田村とかとやる可能性もあるんだろうか。ミドル級GPは今回以上に興行的には苦戦が予想されるので、プロモーターの頑張りに期待したい。