シュルトをどう扱うべきか

結論からいえば、総合に専念させるべきだと思う。K−1では3連覇してしまったし、まだK−1で戦わせるとまた危なげなく4連覇、5連覇しかねないものを感じてしまう。仮にそうなったところでファンの支持を得られるとは思えないし、あの微妙な空気が続いてしまうと思う。実際今年一月総合ルールで戦い勝利を収めているし、今年からはそっちに専念しても問題は無いと思う。

密かに思っていることだが、シュルトは総合でも最強に近い選手になれる存在だと思っている。確かに組み技に穴があるのは事実なのだが、シュルト流の総合の戦い方を極めれば最強に近い存在になれる選手だと思う。シュルトの総合における試合運びは、個人的には無駄な部分が多いように感じていた。ジョシュもシュルトvsハリトーノフ戦を指して、シュルトはうまく戦えばハリトーノフに勝てたと思うと語っていた。

勝手に考えたシュルト流の総合の戦い方は、立ち技では基本ロングレンジからのジャブ連射に徹する(前蹴りもいいが、足を取られるリスクを回避するためにはあまり出すべきではないかも)。組まれても簡単に下にならないようにテイクダウンのディフェンスの練習を徹底するのは当然として、下になりそうになったら引き込みに近い形できっちりガードポジション(それもガチガチのクロスガード)を取り、下からのパンチを連発する。

ポジションを取られた場合のディフェンスもシュルトの体型にあったものを研究し、あのでんぐり返しリバーサルの技術を高める。マウントを取られた場合、腕を掴んだマウント返し(柔術でいうウパ)の練習を徹底する。トップポジションを取った場合インサイドガードからひたすらパウンドを打つ。というような感じでシュルトのあの体の大きさと技術をうまく生かせるような練習、試合運びを徹底すれば、総合においてもかなり強くなれる選手だと思う。ゴールデングローリーにいる限り以前と変わる印象もあまり無いのだが、ここ以外でトレーニングするのは環境的には難しいか。

もう個人的にはK−1ルールではある程度やりつくしたと思うので、次のターゲットを総合に移してそこでトップを目指していくほうが個人的には興味深い。どこで試合をしていくべきなのかはわからないが、M−1グローバルやHERO’Sになっていくのだろうか。UFCの王者を狙うという噂も出ていたが、契約問題もそうだし、体重を120キロにきっちり落とす必要もあるし、どうなるか。