近藤の去就による矢澤育成考

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近藤が残留すれば外野の残りの枠は一つだし、移籍すれば二つになる。それは矢澤の育成の方針にも関わってくる(と勝手に思う)。近藤が移籍したなら多分矢澤の育成はやや野手寄りになるような気がする。

 

矢澤は基本的には野手評価のほうが高いので、近藤が抜けるとなればその穴を少しでも埋められるように矢澤を外野手のレギュラーとしてまずは育てようとするような気がする。

 

近藤が残れば投手野手両にらみで半々くらいの練習時間でいいと思うけど、そうでないなら野手の時間を増やして、外野手としてまずはメドをつけたいという形になるんじゃないだろうか。

 

ただし、現時点では「野手・矢澤」を支持するスカウトのほうが多いようだ。今回の合宿中に光電センサーで計測した50メートル走で、招集選手1位の5秒80を計測した快足。シートノックで格の違いを見せつけた、低く伸びるスローイング。小柄ながら爆発力のある打撃。

 

ここまで高い次元で走攻守を併せ持つアマチュア選手など、そういるものではない。ましてや、現在の矢澤は「普段は投手の練習が8〜9割、空いた時間にバッティング練習をするだけ」(日本体育大・古城隆利監督)と、投手中心の練習メニューを組んでいる。野手に専念したら、とてつもなく伸びる可能性がある。

 それでも、「野手に専念すべき」という声が上がらないのは、「投手・矢澤」が着実に進化し続けているからだろう。