王柏融の扱いとチームの浮沈考

王柏融に契約延長は現時点ではチームにとってははっきりいえばマイナス面が強い。長打力不足が課題のチーム状況で、DH専、右投手専、年間300打席立てない長打力に欠ける選手を外国人野手の2枠目に置いているのは戦力編成という面では完全に的外れ。

 

それは相当数なファンが感じていると思う。彼が外国人野手の1枠目に来てから長打力不足が顕著になってチームが低迷している。3年契約の期間ずっとそうだったのに、それを契約延長で4年目も見せられるのはさすがに厳しい。

 

これは王が悪いとかじゃなく、そういう選手を中軸に置いてチームを編成しようとしているチーム編成の責任者、吉村GMにその責任の大半がある。

 

今年王の3年契約が終了、王を中軸に据えていた吉村GMGM職を外れたことで王を中軸に据えるチーム編成が終わると思っていたらまさかの契約延長。それも今のところ外国人野手2枠目の扱い。

 

これは3年連続Bクラスのときとほとんど同じ流れになってしまっている。王の契約延長を批判しているファンはここ3年と同じことが来年も繰り返されてしまうかもしれないことを危惧して批判をしていると思う。

 

王を外国人野手2枠目に置くのは、彼の出場機会を減らしたくないからということも理由にある。3年いてあの成績の選手にまだチャンスを与えることがほんとに今の低迷を続けるチームにとって正しいことなのか。

 

彼にチャンスを多く与えようとしているのは、間違いなく吉村氏の意向が強いと思う。正直なんでこれだけ彼にチャンスを多く与えるのか分からない。そのことがチーム低迷に直結しているのに、それを来年も続けようとしているなんて理解できる人はほとんどいないと思う。

 

チームがいくら低迷しようが我慢が効く、チャンスをいくらでも与え続けるべきというファンも一定数いるだろうからそういうファンは王の契約延長に対して喜んでいると思うけど、3年連続Bクラスになっている現状に我慢が効かなくなっているファンはチーム低迷の大きな要因になっている王の契約が続くことに不満があるのは当たり前だと思う。

 

王もこういうチャンスが与えられ続ける状況を当たり前のように思ってしまっている。彼くらいの打力なら守備だって頑張らないといけないし、対左でも結果を出せるようにしないといけない。

 

それをしないで、DH専、対右専用で1軍の試合に出続けている。結果チームの得点力が落ちてチームの低迷に繋がっている。そういう選手にもチャンスを無限に与え続けている、彼を外国人野手2枠目としてチームを編成していることがチーム低迷の大きな理由の一つになっている。

 

体制が変わって、新庄監督、稲葉GMの体制になってもそれが続くならチームが変わることは無いだろう。もちろん来年の王に特別扱いは無く、外国人野手を3人取って、彼も競争して出場機会を勝ち取らないといけない扱いなら今までの指摘は的外れになるけど、王の出場機会を確保できないようなチーム編成にする可能性は少ないだろう。

 

王が0から這い上がって試合に出るというならチームも少し変わるのかもしれないけど、彼の出場機会ありきで来年もチームが動くなら、新庄監督だろうがあまり期待しないほうがいいと思う。