チーム編成の評価 栗山監督続投の一番の懸念

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ドラフトだけを考えれば、今年の評価は満点以上といっていいレベル。ただ個人的な評価としてドラフトだけを評価することはあまり意味が無い。それ以外のチーム編成部分。外国人、日本人のFAや自由契約選手の獲得、トレードなど全てを含めて評価することが大事だと思っている。

 

楽天への評価として楽天のドラフトはFA戦略込みだというものがある。FAで取れるポジションの選手はドラフトで取らないでそこで埋まらない選手をドラフトで取っていくことが楽天の戦略になっているのだとか。

 

資金が無い日ハムにはまねできない戦略だろう。だが真似できないからと言って金を一切使わないで全てを回そうというチーム作りは絶対に無理がある。できない中でいかにやるかを考えないとチームとしての成長は無い。

 

生え抜きの育成だけでチームを作ることはコストは確かに抑えられるが、そのことで失われるものが確実にある。そこに目をつぶっていたのがここ最近のチームの低迷に繋がっている。栗山監督続投で一番懸念されることは采配面以上にそこだろう。

 

フロント側の生え抜きの育成だけでチームを動かしてほしいという方針(コストが抑えられるから)を拒まず栗山監督は受け入れてしまう。そのことがむしろ生え抜きの選手の成長を阻害してしまっている(競争がないから)。

 

他球団の日本人選手は取らない(トレードは除く)、外国人の編成もお金は極力掛けない(結果外国人が戦力にならない)。そのことで生え抜きの出場機会は増えるが、競争が他に比べて無いので、心技体全てに置いて足りない選手が一軍に出ることが増えてしまう。

 

それが悪循環になって若手の成長を阻害し、チーム力の低下、チームの低迷に繋がっている。ドラフトが成功したという評価は下手をすればチームの低迷に繋がる恐れもある。生え抜き信仰を捨てない限りチームの低迷は延々に続いてしまう。