日ハムの補強方針

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26629220X00C18A2000000/日本ハム、大谷の穴は外国人で埋まるのか )

とはいえ、今年の日本ハムが上位進出を狙うには発展途上の若手野手を当てにするだけでは厳しい。今年は大谷に加え、セットアッパーのクリス・マーティン、抑えの増井浩俊というブルペンの柱も抜けた。昨季途中に放出した3投手も合わせた年間270イニング程度をどう埋めるかがチームの浮沈を左右しそうだ。


カギを握るのは新外国人である。今年のチームにはメジャー通算17勝で先発候補のニック・マルティネス、抑え候補のマイケル・トンキンら3投手と、左の長距離砲オズワルド・アルシアが加わった。過去3年、最高でも2億円弱だった新外国人への投資が今年は5億円(金額は推定)。自前の若手が育つまでの間を外国人でつなごうという戦略だ。同じく下位に沈んだロッテやヤクルト、中日と比べ、この辺りの手当ては日本ハムが最もしっかりとやった印象を受ける。下馬評は高くないかもしれないが、新外国人たちが期待通りに働けばAクラス入りは十分可能だと私はみている。


日ハムはFAに関心が無いだけで補強には積極的という声があるけど、その通りだと思う。去年多くの主力流出があったけど、新外国人と鶴岡を獲得したことで、戦力を整えて下馬評は苦しいながらも3位に入ることができた。



FAはコスパが悪いと判断して手を出さないけど、それ以外の選手獲得に関しては、それなりの投資は惜しまないのが日ハムの球団の方針になっている。大谷を育てた球団としての実績、それなりの資金投入、スカウトの能力の高さが合わされば、資金力で劣る球団にも獲得競争で勝つことは十分可能だと自分は思う。



多額の年俸を貰っても、うまくNPBに適応できないとか、プレッシャーの大きさで成績が残せなかった場合、選手としての商品価値を大きく下げてしまい、以降のキャリアに置いてはマイナスの面も大きくなってしまう。逆に年俸はそこそこでも、チームになじんで力をフルに発揮していい数字を残すなり、技術を磨いて選手として成長できれば、商品価値を高めて、選手としても力をつけて、その後もっと大きな契約を勝ち取ることもできる。




高年俸で海外で凄い実績のある選手をとりあえず連れてくるみたいな方法も一つではあるけど、マルティネスみたいな、そこそこ年俸を積む必要はあるけど、日本でキャリアを積んで技術を磨いてまたメジャーで大きく飛躍したいと考えるような選手を日ハムのフロントの人には探して連れてきてもらいたい。金子を獲得できて、レアード、マルティネスの穴埋め以上が出来る外国人を連れてこれれば、今年と比にならないチームができると思うんだけど。