近藤健介の今年の振り返り、来年に向けて

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数字そのものを見れば悪くないけど、近藤に対するシーズン前の期待が高かった分物足りなさは感じる。チームにとって痛かったのは一番の勝負どころの8月に近藤の調子が一番落ちてしまったことが、チームが失速する要因になってしまったことか。



今年外野としては初めてフルシーズンを戦えたことは近藤にとって来年に向けていい経験になったと思う。技術的にも課題は見つかったと思うけど、年間通して安定して数字を残すために必要なことが何かを一番感じていると思う。簡単にいうと体力がフルシーズン戦うにはまだ足りないということだろう。これは1年シーズンを通してみないとわからないことが多いと思うので、今年に関して言えば、後半バテてしまったのはしょうがないところはあった。



今年の経験を生かしてオフからコンディション作りをしていければ、そこは来年に掛けて向上ができると思う。何度か書いてるけど本拠地の芝が改善されるので、コンディションの管理が楽になることはパフォーマンスの維持において大きい。



今年の一つの分岐点になったのは、4月末にふくらはぎを故障してしまったとき。あのときまでは4割近い打率で去年の勢いそのままって感じだったけどあれ以降どこか普通のバッターになってしまったようにも思えた。あのふくらはぎの怪我は外野守備の送球中に起きてしまったものだった。あの怪我の原因は外野手としての経験不足が招いてしまったように思えた。



近藤はキャンプまでは捕手中心の練習をしていたため、外野手としての準備は十分では無かった。それが怪我に繋がってしまったように思う。近藤の考えはわからないけど、ひとまず捕手は置いといて、来年は外野手に専念してほしいと思う。キャンプの段階からコーチに基礎から教えてもらって外野手としてみっちり練習をすればもっと外野手としていい選手になれると思う。



チーム力を上げるためには近藤が外野手に専念して、バッティングも守備も安定したパフォーマンスを発揮できる形のほうがいいかなと思う。外野手に専念した上で今年の経験を生かしてオフからトレーニングを積めれば、来年数字的にはほぼフルの出場で3割5分以上くらいのものを残せるんじゃないだろうか。そして近藤がそういう数字を残すことがチームが上位を狙う上で必要になると思う。