近藤vs久松ドロー

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/headlines/20091026-00000006-spnavi-fight.html
http://gbring.com/sokuho/result/result2009_10/1025_pancrase.htm
ドリーム12と重なったせいか、画像が少ないので(前日計量は取材媒体無し(汗))画像から見て近藤のコンディションを判断するのは難しいが、おそらく復帰戦と似た感じのコンディションという感じか。

体重は83,8キロと前回82,8キロでパスしたときに比較すればぎりぎりで計量をパスしたようだ。前回と大差無いコンディションでも去年と比較したなら雲泥の差があると思うのだが、それでもどうもいまいちな内容に終わってしまったようだ。

試合運び、技術的なところに問題があったのだろうか。それとも動きが切れ、精彩を欠くものだったのか。復帰戦と同程度のコンディションと仮定して、距離感の取り方がしっかりした上でイマイチの内容だったなら、うーんという感想になってしまう。とりあえず動画で見てチェックしてみたいと思う。

後だしジャンケン的にいうなら、ショーグンがLYOTOを相手にして、サウスポーとオーソドックスの違いからからくる内股へのローキックを有効に使っているのを見て、近藤もショーグンと構え方は逆だが、サウスポーとオーソドックスの違いから来る内股へのローキックを多用するのも攻め手の一つにしていくべきなのかもしれない。逆にいうとそれ以外は現時点でどうすべきだったかは思いつかないというか・・・。

技術的な所以外でいうなら、やはりコンディショニングのところになる。今MMAのトップ戦線で活躍する選手はあくまで自分の感想をいうなら技術よりフィジカルありきになってきているところがあると思う。その上で技術をどう磨いていくかというのが大方の流れではないかと思っている。近藤の過去と今を比較した上での体つきや、インタビューを見るに、フィジカル面に関しての意識が決して高いとはいえないと思う。過去と今の比較でいうと一度目の郷野戦での体つきとそこから来るパワーと圧力で圧倒していた近藤と今の近藤ではある意味別の選手といえてしまうくらいの違いがある。

今の流れでいうならフィジカルを専門のコーチを付けて徹底的に鍛え適正な階級へ減量、その上で自分の技術、スタイルを生かして戦うというのが大筋の流れになっていると思うが、近藤でいえば最初の郷野戦並、それ以上のフィジカルを作った上で84キロに減量、今の流れでいえば郷野戦並のコンディションを作ったうえで77キロ級に落とすというのがUFCなどではトップ戦線の流れになってしまっている。今の近藤にそこまで望むのもさすがにあれなので、最初の郷野戦並のコンディションを作った上で84キロ級に落とすというのが、近藤が第一線で活躍する上では、一番必要なことじゃないだろうか。技術や動きに関しては正直そこまで変えるのは自分は難しいんじゃないかなと思ってしまう。だからこそコンディショニングに対する意識への徹底をしてもらいたいと思うのだが・・・。

まあいいたくはないが、復帰戦みたいに緩い相手当ててもらってっていうなら今のコンディション(現時点でもそこそこのコンディションではあると思う)でも戦えてしまうし、本人がそれで満足ならしょうがないが。しばらくは時間を置いてもらって、コンディショニングの意識の改善に一応期待してみたいと思う。

もし近藤が今の状態に限界を感じていて、なんとかしたいなら技術や対応力を向上させるのではなく、フィジカルを限界まで鍛える以外に無いと思う。技術や対応力は二の次三の次。近藤の伸びしろが100あるとして80あるいはそれ以上はフィジカルだと思う。そのフィジカルの部分も元から無いとかじゃなくて以前持っていた部分というのが、不思議な話というか、理解に苦しむ部分というか。

まあ郷野なんかは逆にフィジカルを昔は鍛えすぎて適正階級より上の体格になってしまい、逆に怪我が増えたりして、一番あったときに比較すれば多少フィジカルを落として適正階級へ移行していった選手ではあるが。近藤の場合は、まあ考えがあってなんだろうがフィジカルトレーニングの強度を落としすぎた結果、必要以上にフィジカルが落ちてしまっているわけだが。