近藤は達人を目指すべきではない

結構近藤のブログのコメント欄でも辛らつな意見が書かれるようになってきたが、また近藤について、思うところを。近藤がまた活躍したい、ファンの期待に応えたいと思うなら、菊田やスペーヒーに勝ったころのことは忘れる。ウェイトトレーニングをガンガンやって破壊力と圧力で相手を圧倒していた、カフェダンテス戦や最初の郷野戦のころのようなイメージで常に練習する。最近でいえば、ジョシュのとこで練習してたときのようにコーチについてもらうなりなんなりしてコンディショントレーニング、フィジカルトレーニングで体を徹底的に追い込む練習をしないと一向にコンディションは上がらない。今の状況では菊田やスペーヒーを倒したときのような達人志向な試合、ナチュラルな調整法では一向にいいときの状態には戻らない。

近藤は終わっただのなんだのいう人はいろいろいるが、自分がそれを決めるのは、近藤がそういうトレーニングをジョシュのとこでやったときのように3週間といわず、二ヶ月、三ヶ月やってリングに上がってみてコンディション、試合内容を見てから。逆にいえば練習内容、環境を変えない限り今の状態が続くのも明白ではあるが。結果論でいえば、ウェイトトレーニングの強度を落とすナチュラルな調整法に変えても、菊田戦やスペーヒー戦のようにいい結果が出たことが、今のようにコンディションが悪くなってしまい結果、内容が悪いことに繋がっているのかもしれない。

今のコンディションでリングに上がって試合をするのは、ファンだけでなくある意味対戦相手にも失礼なような気もする。ある意味じゃ今の近藤は戦いやすいともいえるのだが、そういう状態の近藤に勝ったところでというところも拍子抜けだったりというのもあったりしないんだろうか。勝つなら最高の近藤を倒してこそ一番価値があるというか。佐々木戦にしても、近藤がベストコンディションならもっと噛み合う一進一退のベストバウトになった可能性もあるかもしれない。今度のゴン格で近藤とグラバカの関係についての記事があるらしいので、そのへんも見てみたい。

繰り返しになるけど菊田やスペーヒーに勝ったときのことは忘れる。でウェイトをがんがんやって体を作っていたころの練習を基本にしていくのが、近藤が復活したいなら不可欠なことだと思う。達人近藤有己でリングに上がるんではなく、プロレスラー、ハイブリッドレスラー近藤有己でリングに上がって欲しい。

追記
ゴン格で近藤関連の記事を読んだが、取り上げられるようなものは特に無かった。北岡が近藤に佐々木戦後いいたいことはいったと後輩でも駄目だししているのは凄いとは思ったが。ゴン格から離れるが近藤がコンディションを作るなら、一度目の郷野戦以降のウェイトトレーニングの強度、頻度を落とすナチュラルなトレーニングを続けてはいけない。いまさらだが最初に百瀬に敗れたのはこのウェイトトレーニングの強度を落としたことが一番の理由だと思っている。

だがその調整法を続けて百瀬にリベンジ、菊田、スペーヒーも倒していったが、逆にそれが今のコンディション不調とそこから来るパフォーマンスの低下に繋がってしまっているんだと思う。もちろんそれは近藤なりに技術を磨いていったからウェイトトレーニングの強度を落としても結果を出せていたのだが、その調整法だと年齢を重ねるとトップのコンディションを維持するのは正直無理がある(バローニ戦前の減量で体幹の筋量が落ちたのも有るし)。

最初の郷野戦以降もウェイトトレーニングの強度を変えなかったら今ほどコンディションを落とすことはなかったと思う。最初の郷野戦レベルのコンディション作り、あるいはさらに高めるようなトレーニングにして、近藤が重視するボディコントロールやボディバランスを強化しつつ技術を高めるというのが近藤がパフォーマンスを発揮する上では一番ベストだと自分は思う。

ジョシュのもとで3週間練習したときはジョシュについてもらって体を苛め抜くようなコンディショントレーニングをした結果先日の佐々木戦とは比較にならないくらいのコンディションを作った。だが日本に戻って調整するようになった結果コンディションは悪くなり、先日のような試合内容になってしまった。もう日本で今までのような調整をしている限り、今の状態が続いてしまうのは明らか。同じことの繰り返しになるが、近藤が最高のコンディションを作って最高のパフォーマンスをしたいなら、ジョシュのとこでやったような体を苛め抜くようなコンディショントレーニングを常にできる環境にすること、それ以外に無い。ジョシュのもとを本拠地にするか、日本でなら追い込んでくれるコンディショントレーナーをつけるか。それをしてコンディション作りをする気が無いならもうぶっちゃけリングに上がる姿を見たいとも思わない。

今の近藤の体幹の状態でどんないい動き、いい技術を出してもあまり意味が無い。素人がしったかでいうが、体幹は体の軸、全ての動きの土台なわけで、そこが有る程度しっかり作れてはじめて最低限の技術、動きというものが出せるわけで。その土台部分、体幹、軸ができてない状態、技術を磨いたり、試合すること自体正直意味がほとんど無い。今の状態で試合をしても技術や内容を論ずる以前の問題だと思う。もちろんその状態でもキャリアの浅い相手や実績がそれほどでもない相手なら勝つこともあるが、今の状態でそういう相手に勝ったところで意味があるとは思えない。