bodogミドル級王座戦近藤有己vsトレバー・プラングリー

プラングリーは、おそらく距離を取るアウトボクサータイプでは無く、前にガンガンくるタイプの選手。そういうタイプの選手に近藤がやるべき戦法をまた素人が考えてみると、まず序盤の1Rは、あんまり勝負を掛けず、以前にも書いたが近藤特有の距離感をしっかり取ることが大事だと思う。デビュー当時のメッツアー戦のような感じで。5分5Rという試合なので長引けばスタミナに自信のある近藤には有利になるはず。以前の近藤の過去の試合からデータを上げると一本負け、KO負けするのはたいてい3分以内なので、その時間帯は特に注意して試合を進めて欲しい。秒殺勝利できればそれに越したことは無いが、近藤のスタイル的にはそれを狙うのはリスクのほうが大きいと思う。

グラウンドではトップポジションを取るチャンスがあったら、安易に立たず下から返されるリスクを減らすためにインサイドからコツコツてもいいので、しっかり攻めて相手にプレッシャーを掛ける。相手の消耗、ダメージが大きいときは特に。関節技はあまり狙わず、下から返されない、立たれないようにポジションをキープしてパウンドを打ち続ける。差し合いになったときも、菊田二戦目のときのように、プレッシャーを掛けれるなら掛ける。

まあ一番心配されるのは、拳負傷からの復帰戦ということと、83,9キロ以下の試合ということのコンディション調整(あと久々の海外の試合ということも)だが、83キロの試合を二度したことと、今回はそれより1キロリミットが重いことで調整がうまくなっていると思いたい。早めに体重を落とす、そしてリミットから落としすぎるのはしないほうがいい。何度も書いたが、87キロ弱か、きついなら86キロくらいから、計量日、計量前日の水分カットでリミット84キロぎりぎりにするのが望ましいと思う。これができないならこの階級でトップに立つことは無理というか、トップを目指すためなら必須事項だろう(階級性の選手はほぼ全員やっている)。体重調整のうまい北岡がついてくれるならやりやすいと思うが、アメリカまでセコンドに来るだろうか?ライト級GPの目途も立たないので来て欲しいとこだが・・・。最後になるが、bodogのグローブは薄いらしいので、郷野戦みたいにバンテージ巻かないで骨折みたいなことはしないように、しっかりバンテージを巻いて欲しい。