UFC

おまえらの好きにはさせねえ!さんより
http://omasuki.blog.drecom.jp/archive/1226

スタンダード&プアーズ社が、ZUFFA社の財務レポートを発表したそうです。それによると、UFCの2006年の総売上は1億9千万ドル程度(約228 億円)、売り上げの75%は入場料収入とPPV売り上げで占められており、残りの25%がDVDやテレビ放送権販売などだそうです。WWEの場合、入場料とPPVは売り上げの36.5%に過ぎません。Zuffaの税引き前の純利益は7,600万ドル(約91億円)、事業キャッシュフローWWEとほぼ同額だそうですが、財務キャッシュフローでは、立ち上げ期の累積赤字を補填していたローンの返済が重く、完済は2015年の予定だそうです。Zuffaは、財務構造においてWWEを見本にしているため、今後は海外からの収入、ライセンスビジネス、商品販売に拡張していくだろうと見られています。オーナーであるロレンゾとフランク・ファーティッタ、ダナ・ホワイトの3名は、2006年にはじめて配当金を受けました。その金額は明らかにされていません。また、 UFCの収入に対するファイトマネーの比率は、ボクサー未満、プロレスラー以上だそうです。

TUF効果でPPVの売り上げが桁違いになり始めたのに比較すれば、興行全体に掛かるコスト(主にファイトマネー)は、TUF以前に比べてもそれなりで留めてる分、一回の興行毎の利益は莫大なものに思えてたので、その利益はどこにいってるのか(税金で結構消えるのか、ストックできてるのか)と個人的には疑問に思ってたら、立ち上げ期(ズッファ社そのもののことかUFC買収直後のことか?)の累積赤字を補填するローンの返済でかなり使っていたということだったのか。

総合の世界ではUFC一人勝ちといわれるが、PPVの売り上げがTUF以前のものに戻らないとは言い切れないし、必ずしもUFC安泰というわけではないのかもしれない。だからこそUFCも今後二の手、三の手を打ってくるだろうし、盟主の座という意味ではずっと安泰なのだろうが、ビジネスという意味ではUFCといえども簡単にはいかないところがまだまだあるというか、それが現時点での総合のマーケットの現状なのだろうか(ある意味では伸びシロが凄くあるともいえるが)。今のPPVの売り上げを今後維持できるならさすがに問題は無いと思うが。

UFCの運営はPPVの利益が格段に増えたからといって必要以上にファイトマネーを高騰させてるわけでもないので、堅実さというのはかなり感じるところはある。