世界三大タイトルマッチ

名城vsムニョス
名城は王者といっても、戴冠した試合と防衛戦見る限り、右の当て勘以外は特に秀でるとこもないように見えたのであまり評価は高くなかったが、KO勝ちの多いらしいムニョス相手に判定までいくというのはタフさはかなりあるように思えた。ムニョスはハードパンチャーかと思ってたら、距離を取ったヒットアンドアウェイの選手だったが、試合自体はほぼ支配していた。

バレロvs本望
バレロは攻撃力の評価が高いが、距離感もかなり凄いと感じた。ただガードは低いのと、中盤以降KOしきれないためか、距離を取ってきたり、クリンチを繰り返す戦法のせいで焦れたのかカウンターを食らうことも多かった。本望は自分なんかからすると、澤屋敷がバンナにやった戦術にプラスアルファクリンチを連発して相手を焦らしてカウンターを狙うような戦法に見えたので、感動的な試合だったというよりいらいらしたという感想を持った。

長谷川vsベチェカ
ベチェカの距離を取って長いリーチで攻める戦法に長谷川が攻めあぐね、珍しく途中ブーイングすら飛んでいた。あのテクニックに秀でた長谷川ですらあのアウトボクシング戦法を崩すのが難しいのは意外だった。それだけ相手がその戦術に長けた選手だったということだろうが。途中焦れたようにも見えた長谷川にベチェカのパンチがクリーンヒットするようなシーンも何度かあり長谷川レベルでも、焦らす作戦は有効なんだと思った(そういう意図があったかはわからないが)。最後打ち合いを制して見せ場を作ったのはさすがだったが。

全体を振り返ると3試合ともどちらかがアウトボクシング戦法でそれを崩せるか、崩せないかという展開の試合が多かったが、個人的にはその展開は好きでは無いので、そこは残念なところもあった。