今井賢一氏はミルコとファブリシオのマネージメントをしてて、PRIDEからUFCへ二人を移籍させた張本人だが、UFCでマネージメントした2選手が共に敗北。地盤沈下の激しいPRIDEに残ったとしても、今までと同じような待遇が得られるかどうかわからないし、それを抜きにしたとしても、PRIDE以上のファイトマネーのオファーがUFCからあったんだろうだか移籍自体はやむを得ないとこはあったと思う。しかし結果的に移籍した両選手共に敗北ということが商品価値にどう影響を与えたのか。
まずファブリシオの今回の試合だが、序盤は多少打ち合ってたが、すぐにPRIDE時代と大差ない、ぐるぐる左に回ってひたすら距離を取って、危なくなったらタックルいって、失敗すれば引き込みという、ぶっちゃけつまらない内容に終始。まあ相手がアルロフスキーということで強敵ではあったにせよ、いつもと同じリスクを最小限に抑えた試合展開(というか塩ファイト)だった。UFCが一説によればPRIDEの二倍のファイトマネーでオファーしたというが、そこまでの価値のある選手とは正直思えない。UFCは手当たり次第選手に高額オファーを出してるようなので、そのためなのかもしれないが。ハリトーノフ戦あたりからずっとあのスタイルなので今後変わると思えないし、いくらUFCの資金が豊富とはいえ、あのファイトスタイルのファブリシオにオファーを続けるかは、微妙な気も。
そしてミルコ。無差別級GPを制して、商品価値を最大限に高めた上でUFCに移籍したが、二戦目にして、知名度はあまり高くない選手に惨敗。多分ミルコも今井氏もPRIDEで積んだ経験があれば、選手層が薄いと思われるUFCは難なく制すことができるだろうという考えだったと思う。が、オクタゴン、肘ありのルールという差異に大きな影響を受けトップからやや落ちると思われる選手に何もできず惨敗。UFC、オクタゴンの舞台はミルコにとっては、PRIDEでの経験値もある意味じゃ半減してしまう鬼門だったのか。残った契約の4試合で、オクタゴンとルールの違いを克服できるのか、もしかしたらUFCはPRIDE以上にミルコにとっては茨の道だったのかもしれない。それはマネージャーの今井氏にとっても。
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まあマネージメントの人間にとっては、いかに高く選手を売るかなので、こういう動きもあって当然なのかもしれないが・・・。