PRIDE,UFCとの提携に伴いルール変更及び73キロ級廃止か

いくつかのダナホワイトの談話を見るとPRIDEの日本での試合もPRIDEベガスルール(4点膝、グラウンドの蹴り無し)を適用、そして階級もUFCのものに統一しようという考えのようだ。これが簡単に適用されるなら、やはりPRIDEの新しい運営会社も、ほぼUFCの支配下にあると自分は考えざるをえない。個人的な感想は、サッカーボールキックと踏みつけ(ロープ掴んでやる踏みつけも半分なし崩しだし)はバイオレンスさもあるので、禁止してもいいとは思うが、4点膝が無くなるなら、かなりショックだ。サイドポジションやがぶった(がぶられた)状態での攻防の際の緊張感に大きな違いが出てくるし。

ただ世界的に総合格闘技が発展していくためには、いいことだともいえるが、UFCはケージ、PRIDEはリングという大きな違いもあるし、必ずしもルールを近くする必要があるとも思えない。UFCは肘を認めてて、PRIDEは認めないというのもあるし。リングにおける総合のルールの統一という意味で、PRIDEが4点膝を禁止すれば、PRIDE,HERO’S、修斗のルールがかなり近くなるという側面もあるが。

そしてベガスルールと日本ルールでの違いで大きいものは、試合時間。ベガスは5分3R(タイトルマッチは5R)、日本は10分、5分、5分の3R。これもベガスルールで統一されるなら日本も5分3Rになる。これも個人的には10−5−5のルールが好きというか、それがPRIDEだと思ってたので、ベガスルールで統一されると残念だ。ただ判定という面を考えると今までの試合全体を通してのマスト判定だと不可解というか、判定の内容、理由がよくわからないものがあったが、ベガスルールだとラウンドごとの採点ということで、判定の中身がわかりやすくなるし、MMAの世界的発展という意味でも、5分3R(タイトルマッチ5R)でUFCとPRIDEが統一されれば、メリットも大きいとはいえるが。

階級に関しては73キロ級は一見盛り上がってるが自分には、疑問符が残らざるをえない階級だったので、UFCと統一して73キロを70と77に分けるのは賛成。正直いくら73キロが盛り上がったところで、PRIDEの世界限定の階級だし・・・という感想を持ってたし。もし本当に階級が統一されたならPRIDEの日本での今年の興行はライト級GPを中心に考えていたはずなので、大きく方向転換する必要があるが、一つの案としては、70キロ、77キロの二つの階級で8人づつで、初代王者を決めるトーナメントを同時並行で行うんじゃないかという噂もあるらしい。ただ今年に関しては、73キロ16人でGPを開催するのがベターなようにも思うが。ルール変更と階級変動に関しては今後注目だと思う。
追記
http://blog.livedoor.jp/fight_and_life/archives/53534282.html
高島氏のダナホワイトのインタビューによると、PRIDEの新ルールは、踏みつけ、サッカーボールキックは禁止したいが、膝蹴りは残して、UFCと同じく肘を導入したい考えらしい。個人的にはPRIDEの試合で肘を入れるとグラウンドでの展開が今までとかなり違うものになると思うので入れないで欲しい。