過去の試合から近藤の体幹(胴体部分)とコンディションとの関係を振り返る、そして83キロ級における体重調整についても

以前書いたものと被るのも多いけど、今回は体幹の部分中心で考えてみようと思う。以前も書いたけどパワー面だけ考えれば郷野戦あたりが、一番あり、体つきもがっしりしてた。二度目の菊田戦ではこのときと比較すると、一回り小さくはなって、パワー自体は落ちてると思うが、ボディコントロール、ボディバランスなんかの面が進化してる分、体は小さくなってるのに、体重が上の菊田を圧力で圧倒していた。そう考えるとこのときくらいの体幹の厚みが近藤のナチュラルな力を最も引き出せるものだと思う。このときの体重が87キロ。この試合から一ヵ月後にプライド初参戦を果たすが、一ヶ月間隔での調整だったためか、体重は85キロで、少しだけ体は小さくはなっていた。この試合は相手が密着戦法を取ってきたのでわからないが、もし離れた展開があったなら、パワー減が見られる展開があったかもしれない。

最近では中村戦が菊田戦二戦目に近い体幹の厚みで、ベストコンディションといってよかったと思う。中村戦3Rのあの勢い、圧力は近藤のナチュラルパワーがフルに近い形で出せていたためじゃないかと思う。このときの体重は86,8キロ。 そして適正体重のウェルター級(83キロ級)に近藤が参戦することになるのだが、減量のせいで、体幹が細くなってしまい、結果近藤のナチュラルなパワーが半減してしまっていた。正直あの体幹の細さの近藤は魅力そのものも半減してしまうような気がする。そう考えるとウェルター級参戦はやめた方がいいのか?そこで松井戦を振り返ってみると、以前も書いたけど、体重は85,3キロ(83キロリミットまであと2,3キロ)なのに、体幹の厚みは菊田二戦目や中村戦と同じか、少し大きいくらいにも見える。前日計量を利用して、数キロ戻すやり方は階級性の競技においては当たり前の話だが、やはり慣れが必要な部分もある。

それを近藤なりに試して計量は85,3キロだけど、試合当日は88キロくらいで試合してたとも推察される。このやり方がうまくいけば、83キロをパスしつつ、試合当日は86,7キロで迎えることも可能じゃないかと思う。その調整方法を続けて欲しかったけど、ここで書いたように微妙な試合スケジュールのためもあってか、郷野戦ではまた体幹の細い近藤になってしまっていた。あれでは近藤の魅力が半減するのは仕方ないと思う。なんで83キロ級の試合においても、うまく調整して、菊田戦二戦目くらいの体幹の厚み、無理なら85キロのスペーヒー戦くらいの厚みで試合をしてほしいと思う。

体重の調整方法は、選手それぞれあったやり方があると思うので、近藤もこの欠場期間に色々試して欲しいと思う。二、三週間前から食事制限で落とすのはパワー減、体格減も大きくなる可能性が高いし、なるべく直前に落とせればいいんじゃないかと素人考えでは思う。そういえば以前亀田が、一週間で4キロ落とす方法にしたなんて話もニュースになっていた。亀田の減量ネタでもう一つ。今はサウナより岩盤浴だとか。あと直前に落とす方法としては、水分を抜いて落とすなんて方法もあるらしい。素人目にはいまいち想像がつかないけど。前パンクラスミドル級王者ネイサン・マーコートはサウナの中で体を動かして体を絞るやり方をしてるとか。ボディビルダーの人は発汗量が人並み以上に多いらしく、フィル・バローニが水抜きの天才?なんていわれるのは、あのムキムキぶりからもあるらしい。

近藤はムキムキタイプでは無いが、あの自称だけで無く、色んな選手にも指摘される汗っかきぶりは直前減量に有利とかは無いんだろうか?そして近藤に対して色々練習環境を変えろとか海外にいけなんて意見もあるが、自分の意見として近藤の今の環境でよくないと思うとこは、近藤にとって後輩が多くあまり駄目出しをできる人間がいないことじゃないかと思う。例えばグラバカなら近藤の試合運びでもコンディショニング(ウェルター級の選手が多いし)でも的確にアドバイスできると思う。まず最低でもコンディショニング(体重調整も含めて)において的確なコーチングができる人間を探す必要が今あるんじゃないかなと、勝手ながら思う。