王柏融の評価の乱高下2、台湾のレベル

https://www.nikkansports.com/baseball/professional/score/2018/ajg2018110701.html

http://www.cpbl.com.tw/stats/all.html?&game_type=01&online=0&year=2018&stat=pbat&sort=AVG&order=desc


台湾の野球のレベルが日本に比べれば低いというのは確かなんだろうけど、先日の日本と台湾の壮行試合では、内容では台湾が圧倒というような試合になった。台湾のメンバーを見ると3番にいる陳俊秀は首位打者、1番陳傑憲は今年打率3位、去年は王柏融に次ぐ打率2位。他にも打率ランキングに入るような強打者が並んでいた(王柏融は不参加)。



実際日本の投手に対してかなりいいバッティングをしていたし、日本とのレベルの差があるにしても、大きな差とまではいえないようにも思った。王柏融は今年は成績を落としたけど去年までは台湾の中では別格という存在だったし、2017年の日本との壮行試合でも一番の存在感を示すほどの暴れっぷりだった。



そのときの印象と2017シーズンの成績で王は日本のファン、関係者の評価をべらぼうに高めたわけだけど、今年の成績低下だけで、ファンは日本で通用しない、大した成績は残さない、日ハム以外の球団も軒並み撤退と、評価の下げ方が右に倣え過ぎて、不可解に感じる部分はある。



自分からすると去年の段階で簡単に評価を上げ過ぎだし、今年の成績で評価を下げ過ぎだしっていう風に思う。王が日本に来て、いまいち活躍できないという可能性は正直いってあるのは確か。でもそれはそれというか、日ハムのスカウトは長期に渡って、複数の目で見た上で獲得を決めたわけだし、もし決まったなら、プレーに集中できる環境を整えてあげて、少しでも活躍できる可能性を高めてあげるしかもうできないと思う。結果活躍できるかできないかどっちにしてももう受け入れるしかないかなと思う。


https://www.daily.co.jp/baseball/kimura/2018/06/18/0011365191.shtml



これくらいのメンタリティを持った選手が日ハムに入ってくれるだけで、チームに与える影響は凄く大きいと思う。特に左バッターの近藤、西川なんかとは技術的な交流ができるだろうし、清宮もそうかもしれないし。王がチームにとってどれくらい戦力になってくれるかということ以上に、これくらいの考え方を持って野球に取り組んでる選手が、新しい日本のプロ野球という環境に挑戦して、色んなレベルの高い投手と勝負して、成長していく姿が見られることのほうがわくわくするし楽しみ。



通用する、しない、戦力になる、ならないだけで評価するのはもったいない選手だと思う。

王柏融のスイング、近藤との比較


王のスイングを見るとトップはやや浅めって感じで、これだど飛距離的には出にくいと思うけど(ホームラン王になっているんだけど)、ミートする確率は上がるっていうスイングに見える。





近藤のスイングと似てるといえば似てる気はする。この二人が技術論を交わすところを見てみたい。



https://www.facebook.com/pbplus.me/posts/1623398731007726王柏融のバッティング論?(言葉はわからない)

王柏融に関心を持った球団、撤退、入札、交渉権獲得などの流れ




このツイッターではNPBだけで巨人、阪神オリックス、西武、ソフトバンク、中日、ロッテが王に興味を示すとあるけど、楽天、ヤクルトも後に記事になっていたしセリーグは4球団、パリーグは日ハムを除くすべての5球団が獲得に興味があったことになる。



結果的には唯一パリーグで獲得に興味があるという情報の出てなかった日ハムが交渉権を獲得したことで、驚きの声が多く出た。吉村GMが情報の管理に注意したといっているので、この辺はさすがだと思うし、他球団も出し抜かれたという思いを持ったかもしれない。




https://sports.yahoo.co.jp/news/list?id=sports&kw=%E7%8E%8B%E6%9F%8F%E8%9E%8D&p=2


直前に今年の成績の低下や代理人の存在なので、評価が急落して、撤退する球団が続いたのは適正な条件で獲得したい日ハムにとってはラッキーだったけど、日ハムは王の所属するラミゴを札幌ドームに呼んで交流試合をしたり、関係がかなり密接になっていたので、もしかしたら情報を交換しながら交渉してたというか、それを絶対に漏らさないように徹底していたというか、言い方悪いけど半分出来レース的に、交渉が進んでいたかもしれない。



まあ実際は普通に調査、適正な価格で入札をしただけで、周りが評価を下げて勝手に撤退しただけかもしれないし、日ハム以外のパリーグの球団はFA選手の獲得や残留に必死になっていて、王に回す余力がほとんど無いというのもあったし。セリーグの巨人、阪神は早々に撤退してるし、中日は外国人選手はもう枠がパンパンだし、これも言い方悪いけど売れ残りのような状態になってしまっただけなのかもしれない。



推測ばっかりであれだけど、王獲得の流れは色々おもしろいなと感じる部分が多い。前もいったけど王、ラミゴ、代理人に対して、日ハムの育成環境とか大谷を例に挙げてMLBへのポスティング移籍の道もアピールできたりしたなら、そこまで高いお金でなくても、日ハム入団に興味を示すということは考えられる。日ハムフロントの独自の道を進む路線は、ほんとに際立ってておもしろいと思う。

鈴木博昭オープンフィンガーグローブでの立ち技ルールに挑む



OFG(オープンフィンガーグローブ)での立ち技ルールの試合は、昔からよくいわれていた気がするけど、危険度、選手への負担が凄いと思うので、定着は難しいとは感じていた。でも日本で実績のある選手がこういうルールに挑戦することには凄く驚いた。

金子、西のFA、日ハムの過去のFAから色々

金子が4年計26億の契約から、年俸1億の提示をされてうんぬんという話になっている。仮に日ハムが金子と当時に契約していたなら勝手な推測だけど3年15億、いって18億くらいの提示で、それでも駄目なら放出っていう感じだったような気がする。



西がオリックスから4年8億っていう提示をされていて今FAして、他は4年16億とかそれ以上っていう提示を受けたとかで、オリックスがまた上積みして再交渉中なんだとか。西のオリックスへの提示は個人的には妥当で、他が出しすぎっていうイメージ。多分日ハムだったとしても同じくらいの提示になっていた気がする。



もしオリックスと違いがあるなら日ハムが他の条件に対して上積みでの交渉はしないっていうところだろう。陽がFAをするときに日ハムから、そこまでいい条件のオファーもなくスタメンの確約も無かったらしいけど、FAをした結果巨人で5年15億という契約を獲得できた。



増井は日ハムは2年で4億4千万とかの提示だったが、オリックスは4年12億だったとか。日ハムはFAを取った選手に対しては半分放出ありきで、球団を運営、戦力の計算をしてるところがある。中田や宮西みたいに、出せる適正な額での提示で残ってくれるならもちろん歓迎してるだろうけど。



どっちがどうとかじゃなくて、FA選手に対して限度無く資金を使っても経営が成り立つならそうで正しいし、あくまで適正と球団が考える額の提示しかしない方針をぶらさないのも一つだろうし、色々違いがあるほうがファン的には逆におもしろいとはいえる。いわゆる金満っていわれるような球団だったり、堅実というかあるいみケチといわれるような球団もあったりとか、それぞれ個性として見るといいかなと思う。

王柏融の台湾での成績、ロサリオの韓国での成績


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E6%9F%8F%E8%9E%8D


http://www.cpbl.com.tw/stats/all.html?&game_type=01&online=0&year=2018&stat=pbat&sort=AVG&order=desc


今年の王の成績は不調といわれていたように打率で4位の成績。


http://www.cpbl.com.tw/stats/all.html?&game_type=01&online=0&year=2017&stat=pbat&sort=AVG&order=desc


去年の王は首位打者を取っただけでなくホームラン、打点も1位で3冠王になった。



こういう風に成績が落ちると評価が下がるのは致し方ない部分はある。こういう数字を見るときに必要なことは、日本と台湾のレベルの差と、傑出度、打率でいえば何位なのかとか、1位だったとして、2位以下とどれくらい数字に差があるのかを考えることだと思うけど、去年に関しては王の数字はやはり抜けてるものがあった。



https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B6%E3%83%AA%E3%82%AA


https://www.strike-zone.jp/17date.html


https://www.strike-zone.jp/16date.html



ロサリオは、ホームランに関しては上位の成績だけど、打率に関してはそこまで上位に位置してたわけではなかった。だから長打力は凄かったけど、打率に現れるような変化球への対応力はそこまで優れてなかったのかなと、この成績だけを見ると思う。



海外リーグで打率が安定して高かったら(傑出度が高いという意味)日本で通用するのかというとそんなこともいえないだろうし、打率がそうでもない(傑出度も低い)選手が日本で高い対応力を発揮することもあるだろうし。



凄いポテンシャル、対応力が備わった選手でも、日本の環境に慣れなかったり、結果を出さないといけないプレッシャーに苦しんだり、日本のスタイルに対応するための指導できるコーチがいなかったり色んな理由で、活躍できない選手もいるだろうし。ロサリオなんかはそっちの選手だったかもしれない。



王は入団が決まったわけではないけど、もし決まったなら持っているポテンシャルをフルに発揮できるような環境作りをしっかりしてあげることが何より大事になる。日ハムならその点だと多分心配はいらないと思う。


https://www.daily.co.jp/baseball/kimura/2018/06/18/0011365191.shtml台湾の4割男「王柏融」 日本球界も注目の好打者が明かす打撃の神髄


このインタビューを見る限り、野球に取り組む姿勢は申し分なさそうだし、活躍してくれることを期待してよそそうに思うけど、どうなるだろうか。